RF(Radio Frequency)の防犯タグは比較的安価で、シールタイプやハードタグなど種類も豊富。雑貨・日用品・食品など大量陳列商品の防犯に向きますが、金属や液体では感知精度がやや落ちます。
AM(Acousto Magnetic)の防犯タグはやや高価ですが、性能が安定しています。サイズや形状のバリエーションも多く、アパレル・家電・高額商品など幅広い分野で利用され、金属や液体にも強いです。
EM(Electro Magnetic)方式のタグは価格は中程度で、非常に薄く柔らかい形状が多く、ストリップ型やラベル型など種類も存在。書籍・医薬品・工具など、小型や曲面の商品、防犯が難しい対象にも対応します。
シールやラベルのように商品表面に直接貼り付けて使用するタイプです。主に使い捨てで、軽量かつ目立ちにくいデザインが特徴です。
PIN(ピン針)を衣類や布製品などに直接刺し込み、タグを固定するタイプです。タグ本体にPINが一体化しており、確実な取り付けが可能です。
ストラップ状のワイヤーやベルトを商品の隙間に通し、吊り下げて使用するタイプです。ワイヤー系や南京錠系のタグがこのカテゴリに含まれます。
二枚貝のような構造のタグで商品を挟み込み、ロックするタイプです。クリップ系タグが代表例で、工具なしで装着可能なものが多くあります。
ワイヤーやベルトを商品に巻き付け、締め付けて固定するタイプです。ラップ固定系やベルト系タグが属し、形状を問わず確実な固定が可能です。
商品の溝やスロットにタグを差し込み、構造的に嵌め合わせて固定するタイプです。対象製品専用設計により、しっかりとした保持力があります。
適合する差込口にプラグを挿入して固定するタイプです。プラグ先端はUSB端子やピンジャックなど製品に合わせた形状が採用されています。
商品をケースやボックスに閉じ込め、防犯と保護を両立させたタイプです。セキュリティケースやセーファーボックスが属し、開封には専用解除器具が必要です。
アラーム機能を一切搭載していないタイプです。防犯ゲートやタグ本体からの警報は発生せず、主にダミー用途やアクセサリー的な製品が属します。一部インクタグもセンサーが入っていないものが存在します。
アラーム機能を1つのみ搭載したタイプです。「防犯ゲート検知による発報」または「不正取り外し時のタグ本体自鳴」のいずれか1機能を備えています。
アラーム機能を2つ搭載したタイプです。「防犯ゲート検知での発報機能」と「不正取り外し時のタグ本体自鳴機能」を併せ持つ製品が属します。
アラーム機能を3つ全て搭載したタイプです。「ゲート検知発報」「不正取り外し時の自鳴」さらに「ゲート通過時のタグ自鳴」の3機能を兼ね備えています。
服・靴・帽子など、あらゆる衣料品に対応した防犯タグが使用されています。主流となっているのは、針で生地に差し込んで固定するPINタイプや、南京錠のようにロックするタイプです。特にインク入りタグの導入が多く、無理に取り外すとインクが飛び散って商品が使えなくなる仕組みになっており、高い抑止効果があります。取り外しには専用の解除器が必要です。
フィッシングリールやロッドに対応した専用の防犯タグもご用意しており、いずれも弊社が独自に開発したオリジナル製品です。形状や材質に合わせて無理なく装着できるよう設計されています。また、小さなパッケージが多い釣り具用品には、透明で細長いシールタイプのタグも人気です。商品デザインを損なわず、万引き防止効果を高める運用が可能です。
防犯タグに反応して防犯ゲートが鳴る仕組みはRFとAMで異なります。
RF方式:ゲートの送信アンテナが8.2MHzのラジオ波(電波)を発し、タグ内部の共振回路がそれに共鳴して、同じ周波数の微弱な電波を再放射します。ゲートの受信アンテナがこの再放射波を検知・解析し、タグ信号と判断した場合に発報します。
AM方式:ゲートの送信アンテナが磁気パルスを発信し、タグ内部の磁性ストリップが58kHzで共鳴・振動します。タグはこの振動を通じて自ら磁気信号(バースト波)を断続的に発生し、ゲートの受信アンテナがこれを検知・解析してタグ信号だと判断した場合に発報します。
ASD方式(スマートアンテナのみ):受信アンテナがASD専用の自鳴タグが発する独自の警戒音(アラーム音)をキャッチして発報します。
もちろん自鳴タグなど、アラーム数が多いタグは高価な反面、防犯性能も高いですので、ぜひともご検討ください。
このように確かに防犯タグは高価なものほど防犯性能が高い傾向にありますが、一概にそうではありません。
なぜなら防犯タグが高くなる理由の一つとして「流通量の低さ」が挙げられるからです。
流通量が高いタグは必然的に値段が下がりますし、その中には十分に防犯性能が高いタグもございます。
例えばシールタグの中でも最もポピュラーな40BD-Kは十分な感度を実現しつつ価格も安いですが、一方でサイズが小さくて使いやすく見える2528BD-Kは流通量が少ない為、価格も高くなり、感度も十分ではありません。(ただし、防犯対象物によって貼るサイズに制限がある場合もあるので、一概に2528BD-Kなどの小さいサイズのタグの使用を否定する訳ではありません。)
タグを付けられないもの(防犯対象品)はRFとAMで異なります。
RF方式:
①金属製品(コンパクトケース・調理器具・工具など):金属がRFタグの電波を吸収・反射し、タグが反応しにくくなる為
②液体を含む商品(ペットボトル・化粧水など):水分が電波を減衰させ、タグの検出率が下がる為
③アルミパック商品(コーヒー粉、レトルト食品など):遮蔽効果でタグ信号が通らない為
④小型商品(化粧品・電池など:シールタグの折りや曲げが発生するほど小さい/タグのサイズが制限される/外形的にタグが目立つまたは貼付困難などが発生する為
⑤磁気記録メディア(CD・DVDなど):シールタグの貼付位置によって相互干渉が発生する為
→貼付位置を工夫すれば問題なし
AM方式:
①小型金属製品:金属が共振に影響を与える場合があり、反応が鈍くなることも(ただしRFほど影響は強くない)
②磁石がついている製品(マグネット・スピーカーなど):タグの共振に干渉・影響する可能性がある
③医療機器関連商品(特に磁気や電波に敏感な製品):誤作動の恐れがあるためタグ貼付が制限される場合あり
④タグ取り付けスペースがない小型商品:RFと同様、貼付困難(ただしAMには薄型・微小タグも存在する)
もしあなたがお客様の立場であれば、購入済みの商品にタグが付いたままの場合は、レシートと商品を購入店舗にお持ちください。スタッフが専用解除器で安全に取り外します。ご自身で無理に外そうとすると破損やインク漏れにより、商品の価値を損なう可能性がありますのでご注意ください。
一方、店舗側においては、タグ外し忘れが起こらないよう会計時にチェックを必ず行ってください。尚、サポートツールとしてタグチェッカーという製品がありますので、そちらの運用もご検討ください。
実は犯人は現場でタグを破壊するなどして、それを店内の目立たないスペースに隠し、商品を持ち去るケースも少なくありません。そこで、破壊耐性の高いタグを使うことによって、犯行時間を稼ぐことができる為、結果、犯人が犯行をあきらめる可能性が高くなります。そういったタグは少々値が張るものの、繰り返し使用できるものが多い為、ぜひ導入をご検討ください。